膝の痛みを抱えやすい人

膝の痛みを抱えやすい人について

膝の痛みは加齢や怪我が主な原因ですが、そのほかにも膝の痛みを抱えやすい環境というものがあります。

膝の痛みを抱えやすい人

まず肥満。歩いた時には体重のおよそ3〜5倍程度の負担が膝にかかるといわれています。 当然体重が重ければ重いほど膝への負担が大きくなることになります。 さらに、運動不足で足の筋力が弱い場合には負担はなおのこと重くなります。

また肥満とは逆に無理なダイエットなどで食事のバランスが崩れてしまっている場合も 膝の痛みの原因になることがあります。

それから女性の場合はO脚。この場合、体のバランスの悪さから体重が膝の内側に集中してのしかかってしまうため、 大きな負担となってしまいます。その結果膝の痛みを抱えてしまうというケースも多くなります。

O脚とも関連しますが、姿勢の悪さも膝の痛みの大きな原因となります。体の重心が 膝全体に均等にかかるのが理想的なのですが、姿勢が悪いとバランスが崩れ、余計な負担が膝にかかってしまいます。 猫背の人などはとくに要注意です。

長時間立ちっぱなしの仕事をしている人などは崩れた姿勢に注意。また同じ姿勢で長い間いないことなども重要になります。

そして運動。過度な運動も膝の痛みの原因です。高齢者はもちろん、成長期、まだ骨が成長途上の段階で 膝に過剰な負担をかけることでも膝の痛みの原因となります。

上記が膝の痛みを抱えやすい主な要因です。逆に言えばこれらに注意すれば膝の痛みを予防・改善することができるわけです。 とくに姿勢や体重は意識すれば改善が可能ですから、日ごろから心がけるようにしましょう。

肥満によるひざの負担

肥満による膝の負担

標準体型で姿勢の正しい人の場合で、立っているときの膝の負担は体重の3〜5倍です。階段の上り下りや運動をしている時には体重の6〜8倍の負担がかかると言われています。数値にすると、60s男性ならば立っているとき200s近く、運動中では350s以上の負荷を支えています。
肥満体型の場合は体重が多いだけでなく、体幹バランスが変わり、標準体型の場合よりもさらに膝に負担が大きくなってしまうのです。

肥満が引き起こす悪循環

摂取エネルギー量が消費エネルギー量を上回っている状態が続くことが原因で、肥満になる人が多いと思います。そして、肥満になったら運動をすると体に負担をかける、また疲れやすくなるために、運動不足になります。運動不足により消費エネルギーが減ります。
こうして肥満スパイラルになってしまうのです。

ひざの負担を減らす

では、摂取エネルギーを減らせば肥満解消できるのか?
ダイエットをすると考えた場合、気を付けなければいけないのが栄養と、摂取しなければいけないエネルギー量です。普通に生活しているだけでもエネルギーは消費されます。過度なダイエットはエネルギー不足や栄養失調を招くため、逆効果になりやすいのです。さらにエネルギー不足になった場合、影響を受けやすいのが筋肉です。そして筋力が衰えるとますます膝への負担は大きくなってしまいます。

ですので、適度な栄養を摂取し、無理しない程度の運動をする。これが肥満解消になる上、膝のためにもなるのです。