ひざの痛みと歩き方

ひざの痛みと歩き方について

ひざの痛み、とくに変形性膝関節症の場合、間違った歩き方が原因になってしまっている場合もあります。

O脚や内股がひざに偏った負担をかけて痛みをもたらしてしまうことはよく知られています。 重心のかかり方や歩行の際の体重移動がうまくできていないと膝に負担をかけてしまい、 変形性膝関節症の原因になってしまうことが多いのです。

ひざの痛みと歩き方

歩き方のポイントは土踏まずと親指と小指にあります。親指と小指に同じ比重で 体重がかからないと膝の一部分に偏って負担がかかってしまいます。また、土踏まずで 衝撃を和らげることでひざへの負担を軽減させることができるのです。この3点のポイントで 縦と横のバランスを調節しながら歩くことがひざの痛みを防ぐコツです。

注意すべきは着地のバランス。かかとに50%、小指の付け根と親指に それぞれ25%という比重で着地するのがもっとも理想的で、ひざへの負担が少なく済みます。 そのためには歩く際の姿勢はもちろん、靴の選択も重要になってきます。ハイヒールや、先端が 極端に細い靴など、正しい歩き方が難しい靴ばかりを履いているとひざに大きな負担がかかってしまうことになります。

若い女性の間で外反母趾が増えていると言われていますが、変形性膝関節症への影響 も無視できません。とくにハイヒールの場合、歩く時だけでなく、立っている間にも ひざに負担がかかってしまうだけに注意が必要です。

変形性膝関節症は加齢や運動だけが原因ではありません。日常生活の中には原因が潜んでいます。 その中でも歩き方は重大な原因になりえるものです。日ごろから歩き方や靴選びには注意する必要があります。

変形性膝関節症になったらどうすればいい?

膝の痛みが治まらず、毎日つらい・・・これが変形性膝関節症?と思っても、少し待ってください。
自分だけで判断するのは危険です。膝が痛いと言っても痛みの種類や、痛みの発生源、疾患など、詳しい検査をしないと医師ですら原因や治療を決めることができません。

ですから、もし痛みが発生したらまず『整形外科』へ行きましょう。整形外科では、検査と診断をしてくれるはずです。症状が軽ければ外用薬や内服薬(主に痛みどめですが)を処方してもらえます。ストレッチ方法を教えてくれる先生もいるかもしれません。

整体院に行くのも良いと思います。整体院では骨盤のゆがみや全身の筋肉をほぐしてくれます。筋肉が張っていることが膝の痛みの原因になっていることもあります。自宅でできるストレッチや運動法も教えてくれると思います。


大事なのは、一人で悩まないことです。家族や友人に相談してみるのもいいと思います。痛みは体が変調を訴え、悲鳴を上げていると言います。放っておいた場合、一時的には痛みが和らぐかもしれませんが、治ったわけではないことを決して忘れないでください。