膝の痛みと運動

膝の痛みと運動

リハビリの効果

膝が痛い場合には無理をして体を動かしていけない、とよく言われます。 しかし適度な運動は膝の痛みを改善させる大きな効果をもたらしてくれます。

膝を酷使すると痛みが悪化しますが、使わないと足の筋力が低下してしまい、膝にかかる負担が ますます大きくなってしまいます。ですから、膝に負担をかけない範囲内で 適度に筋力を鍛えることが膝の痛みに効果的なのです。

膝の痛みに効果的な運動はウォーキングとストレッチ。膝に負担をかけずに 筋力を鍛えることができるウォーキングは最適な運動です。膝の痛み対策には とくに太ももの筋力を鍛えることが重要になってきますから、その意味でもウォーキングは大きな意味を持ちます。

それからストレッチ。膝を動かさずにいると可動域が狭くなってしまい、ますます膝の動きが悪くなってしまいます。 それを防ぐためストレッチで膝を柔らかくして動く範囲を広く維持する必要があるのです。

運動療法は、はじめたらすぐに効果が現れるというわけではないので地道な継続が必要になります。 どちらも毎日とは言わずとも定期的に行うよう習慣づけたいところです。また、くれぐれも無理は禁物。 ストレッチの場合は事前に膝をよく暖め、筋肉と関節が動きやすい状態にしてから行うと 負担を少なくさせることができます。

膝が痛いからといって動かずにいると社会的な生活を送れなくなったり、ストレスが 蓄積するといった問題も発生します。運動し、体を動かしながら膝の痛みを改善へと導くことはその意味でも重要なのです。

運動療法を継続する心構え

運動療法、というとリハビリや治療の一環のように感じてしまい、やりたくないと言う人もいると思います。 ですから、何か目標を立てて運動をすると良いと思います。例えば「今日は近くの河原まで散歩しにいく!」、「チョコレートを食べる前にはストレッチをする」など、毎日の目標と、「痛みが完全に消えたら遊園地で楽しめるぞ!」という先の目標です。この2つを立てることで目的意識が立ち、運動療法を苦痛と考えないようになります。
同じことをするなら、少しでも楽しいほうが続きますよね。